処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第10話

1 :名無しさん@初回限定 :2006/08/22(火) 01:44:31 ID:be9ICXWB0

ここは「処女はお姉さまに恋してる」のSSスレです。
優雅に礼節をもって進行していきましょう。
sage進行で。

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Q&Aテンプレは>>3-4

154 :東の扉 :2006/10/11(水) 05:22:09 ID:78nsCwBX0

〜お姉さまの不安感〜


……何か、変だ。
校門をすれ違う女の子たちが、誰も僕に挨拶をしてこない。
「………?」
なぜだろう? も、もしかして正体がバレたとか?
そういえば、みんな僕のほうを見て、赤い顔してるし……。
そう思って並木道を歩いていると、1人の女の子が転んでいるのが見えた。
「大丈夫?」
僕は声をかけて女の子を見た。どうやらひざをすりむいているようだ。
「は、はい、大丈夫で……お、お姉さま!」
「立てる? 手を貸してあげますから、学校に着いたら、保健室で診てもらいなさい」
僕がそう言って女の子の手に触れると、
「いいい、いえ、だ、大丈夫です! お姉さまのお手を煩わせるわけには……」
女の子は真っ赤な顔になり、そう言って慌てて立ち上がると、一目散に校舎に駆けていった。
「……どうしたのかしら?」
そういえば、朝食の時もおかしかった。奏ちゃんと由佳里ちゃんが、何度も僕のほうを見ていたけど、僕に話しかけてこようとしなかった。
視線が合いそうになると、顔を真っ赤にして、慌ててそらしていたっけ。2人とも妙にそわそわして、落ち着かない感じだったし……
まりやはまりやで、そんな2人をニヤニヤ笑いながら見てたっけ。

155 :東の扉 :2006/10/11(水) 05:24:01 ID:78nsCwBX0

「下駄箱が開かない……またラブレターかな?」
僕にラブレターが来るってことは、バレたわけではなさそうだ。
いや、ひょっとして不幸の手紙に変わってる……とか。
僕は屋上の近くの階段の踊り場まで来ると、手紙を1つ読んだ。
「1ーB 神尾ゆりか……この娘って」
いつもラブレターをくれる生徒の名前は、すっかり覚えてしまっている。それがどんな内容なのかも。だいたい、全体の3割くらいはきわどい内容なんだ。
ちなみに彼女のくれるラブレターもその1つだ。そんな名前の生徒はいないらしいから、偽名じゃないかと思う。
まりやに聞いたところ、きわどい内容のラブレターは、偽名である可能性もあるらしいし。
手紙の内容を見れば、バレたのかどうか、嫌われたのかどうかがわかるはずだ。一応見てみよう。

前略 お姉さまへ
私は、以前からお姉さまの優しげな雰囲気と声が大好きでした。お姉さまのお顔を拝見するたび、胸が高鳴り、
どうしようもないほどいやらしいことばかり思い浮かべてしまいます。
昨日もお姉さまが私の前でその綺麗なお口から、淫らな言葉を紡ぎ、激しく私を求めるお姿を思い浮かべ、1人で快楽の泥沼におぼれてしまいました。
どうかこんな私に、お姉さまのお仕置きを……。
「はあ……」
やっぱりまたこの内容か……なんか、官能小説でも読まされてる気分……いや、読んだことはないけど……。
他の手紙も読んでみると、たいていが同じく、僕が手紙の送り主を激しく求める様子を連想した……
というものだった。しかも、そういう内容の手紙が増えてるし……。
今までとは、何かが違う。
「いったい……僕……何をしたんだろう……」
このままじゃ、本当に欲求不満になってしまいそうだ。

156 :東の扉 :2006/10/11(水) 05:25:19 ID:78nsCwBX0

クラスメイトの反応も、似たようなものだった。僕が教室に入ると、みんな顔を赤くして、話しかけるとより顔を赤らめて逃げてしまう。
貴子さんなんか、声をかけただけで全身真っ赤にして気絶してしまったし……。
ラブレターの内容から、嫌われているのではないとは思うけど。
「美智子さん、いったい何が起こっているのか知りませんか?」
「瑞穂さん……何が、とは?」
「ええ、実は……」
僕は、美智子さんと圭さんに、朝から今までのことを話して聞かせた。
「ああ……そのこと。大丈夫」
「え?」
圭さんがそう答えた。
「大丈夫。あなたは、嫌われてはいない」
「そう……ですか……じゃあ、いったい何が」
「秘密……」
秘密って言われても……よけい気になっちゃうよ……。

157 :東の扉 :2006/10/11(水) 06:25:22 ID:78nsCwBX0

「はあ……はあ……はあ……」
僕は、今トイレの中にいた。と言っても、用を足すためではない。気分を落ち着かせるためだ。
僕の言った不用意な一言で、一部の過激なエルダーファン? なのかな……が暴走してしまった。
僕は彼女たちの心に火をつけてしまったようで、レイプされそうになった。
「女の子にレイプされるなんて……末代までの恥だよ……」
いや、というか、もしそんなことになったら、男だとバレてしまうわけで、この学院にはいられなくなる。
レイプされることもかっこ悪いけど、女装してここに通っていたことがバレても……いや……なんか頭痛くなってきた。
整理しよう。ここで落ち着いて、気持ちと事態を冷静に考えてみよう。
「あ……ん……」
そう思ったとき、隣の個室から声が聞こえてきた。
「ん……くっ……ふぁあ……」
僕の身体から、冷や汗が流れていくのがわかる。一子ちゃんと体験した僕には、この声の意味がわかってしまったから……。
「あ……やだ、お姉さま……そんな……エッチなこと……言っちゃ……」
「………!!」
それを聞いた瞬間、僕はたまらなくなり、ドアを乱暴に開けて全速力で逃げ出した。
気持ちを落ち着かせようと思ったのに、逆にもっと乱れちゃったよ。

158 :東の扉 :2006/10/11(水) 06:26:23 ID:78nsCwBX0

「紫苑さん……」
僕は保健室に逃げ込むと、そこには先客がいた。
「瑞穂さん……どうかなされましたか? お顔の色が優れないようですが……」
「紫苑さん……実は……」
僕は、これまでの経緯を、すべて紫苑さんに話した。
「そうですか……そのようなことが……」
「ええ……少なくとも私が何かをしてしまったのは間違いないと思いますが……」
「瑞穂さん……何か、心当たりはありませんの?」
「そう言えば、昨日、お酒をジュースと間違えて飲んでしまったことがありましたけど……あ!」
言ったんだ! 酔っ払ってるときに、何かを……。
それとも、誰かを誘っていやらしいことをしてしまったとか……あるいは……。
「あら、瑞穂さん、落ち込んでしまわれましたわね」
「酔っ払って誰かにエッチなことをしちゃうなんて……うう……僕は……僕は……」
「瑞穂さん?」
「紫苑さん……」
「早合点はよくありませんわ。とにかく何が起こったのか、事実を確認した上で、対策を考えるべきだと思いますわよ?」
「そ、そうですね……紫苑さん……ありがとうございます……」
僕は、この妄想が現実でないことを願いながら、保健室を出て行った。
「ふふ……瑞穂さん、原因はおそらく“あれ”だと思いますわよ? 楽しいからお教えしませんでしたけど、ね」

159 :東の扉 :2006/10/11(水) 06:29:22 ID:78nsCwBX0

その日の夜、深夜0時を回った頃、僕は寝付けなかったので、食堂に飲み物を飲みに降りてきた。
「ふう……」
飲み終えて空になったパックを捨てるために、ゴミ箱に目をやると、2つのカセットテープが捨てられていた。
「カセットテープだ……中身はなんだろ?」
捨てられてたんだから、僕がもらってもいいわけだよね?
食堂に置かれていたラジカセにイヤホンをつけて、中身を聴いてみると、聴こえてきたのは……。
「な……な……何これー!?」
その内容を聴いて、僕はびっくりした。
「ああーん、もっとなめてえ……瑞穂、あなたにいっぱいなめてもらって、もうぐちょぐちょなのー」
「あああ……気持ちいい……瑞穂のエッチな液をあなたに飲んでもらって、いやらしい音がいっぱいしてるよお……」
「ねえ……入れてえ……瑞穂にあなたの……入れてえ……」
「ねえ……お願い……もっとして……瑞穂、ずっとあなたと悶えていたいの……もっと瑞穂にエッチなこと……してえ……」
それに録音されてたのは、そういったダイヤルQ2のような内容の声(と言っても、聴いたことないけど……)
それも、僕と同じ名前の女の子が、名前一人称で、いやらしい言葉を連発していた。

160 :東の扉 :2006/10/11(水) 07:19:54 ID:78nsCwBX0

「あ、お姉さま!」
そこへ、由佳里ちゃんが降りてきた。
「ね、ねえ、由佳里ちゃん、これ、いったいなんなの?」
「それ、どこから持ってきたんですか?」
「そこのゴミ箱に入ってたのだけど……」
「ああ、それは、まりやお姉さまが、昨日私たちに聞かせたものです。
なんでも、深窓のお嬢さまがメインヒロインのPCゲームらしいですけど……」
「じゃ、じゃあ、この瑞穂っていうのが……」
「はい。その深窓の令嬢の名前です。フルネームは確か藤堂瑞穂ですけど……」
「……なんか、半分壊れてしまってるみたいだけど、どういう内容なのかしらね」
「ええ。内容を見せてもらいましたけど、(←※犯罪です)純愛がテーマみたいです」
純愛がテーマってことは、これはひどいことされる……ってわけじゃなさそうだな。
「そのお嬢さま、なんか名前だけじゃなく、性格もお姉さまと似てらっしゃるんですよ。
他人に幸せになってもらうためなら、自分はどうなってもいいっていうか、
そのために一生懸命がんばる、けなげな女の子です。
ちょっと、いやかなり世間知らずですけど……」
由佳里ちゃんはそう言ってそのゲームの内容を話してくれた。僕と似ているかどうかはわからないけど……。

161 :東の扉 :2006/10/11(水) 07:21:45 ID:78nsCwBX0

「でも、名前一人称でしゃべるのね。そのお嬢さま」
「はい。見たところ、幼い感じのキャラでしたから……」
とはいえ、自分と同じ名前でしゃべられるのも……。
「それで、これはどういうシーンなの?」
「最後あたりですね。そのお嬢さまが主人公を好きで好きでどうしようもなくなって、
遠く離れてて今まで会えなかった寂しさから、積極的に求めてくるんですよ」
「そ……そうなの……じゃあこれ、2つあったけど、奏ちゃんと由佳里ちゃんの?」
「はい。それ聴いてる時、奏ちゃん、途中で顔を真っ赤にして倒れちゃって……
私も聞き終わってから、しばらく動くことができませんでしたから……」
まりや……奏ちゃんと由佳里ちゃんにこんなもの聴かせないでよね……。
「ちょっと待って……2つあるってことは、まさか……」
「はい。まりやお姉さま、そのシーンを録音して、
ダビングして学院の生徒に売っていましたから(←※これも犯罪です)」
「ふ……ふふふ……そう……そうだったの……」
みんなの様子がおかしかったわけが、やっとわかったよ……。

162 :東の扉 :2006/10/11(水) 07:22:56 ID:78nsCwBX0

「お……お姉さま……なんか怖いです」
「大丈夫よ。由佳里ちゃんには何もしないから」
「そ……そうですか……」
「でも、そういえば由佳里ちゃんは、なんで降りてきたの?」
「わ、私ですか? 私は……その、私ものどが渇いたので、何か飲もうと思いまして」
「そう。麦茶はもうあまり残ってなかったけど、ほかの飲み物ならいっぱい残ってたわよ」
「わかりました。じゃあ、アクアリアスにしよっかな」
その後、僕と由佳里ちゃんは会話を続けた。
「あの……お姉さま、お休みにならないんですか?」
「うん。もうちょっとここで休んでようと思って」
「でも、早くお休みにならないとお体に障りますよ?」
「ありがとう。でも大丈夫だから。由佳里ちゃんこそ、明日朝練があるんでしょ?」
「あ、そ、そうですね。じゃあお姉さま、お休みなさい」
「お休み、由佳里ちゃん」

「ふふふ……まりや、明日、楽しみにしてなさいよ……」
由佳里ちゃんが部屋に戻った後、僕はそうつぶやいていた。

163 :東の扉 :2006/10/11(水) 07:58:30 ID:78nsCwBX0

おまけ1

その約1時間後、暗闇の食堂を忍び足で歩く人影が1つ……。
人影はキョロキョロとあたりを見回すと、ゴミ箱をあさり始めた。
「あ、あれ? な、ない! どうして!?」
「お探し物はこれですかな? ゆかりん」
背後から聞こえた声の主は、懐中電灯で人影を照らす。
「ま、まりやお姉さま、な、なんで……」
由佳里がまりやを見ると、手にはカセットテープが2つ……。
「だってさー、聖央の淫乱クイーンがこんなものをこのまま捨てておくとは思えないからねえ。
昨日は釘刺したばかりだから取りに来れない……となると、今日取りに来るしかない。図星でしょ?」
「私は淫乱クイーンじゃありません! 勝手に変なあだ名つけないでください!」
「ふうん……じゃあ、いったい何しに降りてきたのかね? ゆかりん」
「だからゆかりんでもありません!」
「はいはい。で、淫乱でないなら、何しに降りてきたの?」
「それは……大切なメモがどこにも見つからないから、ひょっとして捨てたのかもしれないと思って……」

164 :東の扉 :2006/10/11(水) 07:59:41 ID:78nsCwBX0

「ふうん……何のメモ? あたしも一緒に探してあげるわよ?」
「結構です! 内容は見られたくないですから」
「見られたくないってことは、やっぱエロいことが書かれてるのね?」
「違います! えっと、料理のレシピですよ! それ作ってお姉さま方を驚かせようと思ってましたから!」
「あっそ、じゃ、そういうことにしておきましょ。じゃあこれ、ゴミ置き場に入れていいのよね?」
「え……?」
「だって、これを取りに来たんじゃないんでしょ? だったらいいじゃない」
「え、ええ……もちろんいいですよ……」
「じゃ、お料理楽しみにしてるわね。お休み」
「お、お休みなさい……」
ちなみにその後、由佳里は2度にわたってテープを取りに来るところをまりやに目撃され、
3度目でやっと回収したという……。
そして由佳里は次の日、風邪だということで学校を休んだ。実際は寝不足なのだが。
そしてその日、寮から妙な声を聞いたという生徒がいたとか、いなかったとか……。

165 :東の扉 :2006/10/11(水) 08:00:48 ID:78nsCwBX0

おまけ2

由佳里が学校を休んだ日、聖央の女子寮で……。
「あ、あの……お姉さま、まりやお姉さまが、まだ戻ってこられないのですよ」
「そう? まりやのことだから、また何か悪さをして、誰かにおしおきされてるんでしょ? 
ほっとけばいいわ。朝には帰ってくるでしょ?」
「お、お姉さま……なんだか、怖い……」
「気のせいよ、由佳里ちゃん……そういえば、風邪はもういいの?」
「あ、はい……一日寝てたら、よくなりました」
「まりやお姉さま……ほんとうに戻ってこられるのでしょうか……ちょっと心配なのですよ……」
「心配しすぎよ、奏ちゃん。まりやが突然いなくなるのは、昔からよくあることだったから……」
「そ、そうなのですか……」

そのころ、教会の礼拝堂では……。
「あーん! 瑞穂ちゃーん! もうしないから、降ろしてー!」
怒り心頭の瑞穂に逆さ磔にされたまりやの泣き声が響き渡っていた……。

166 :東の扉 :2006/10/11(水) 08:26:33 ID:78nsCwBX0

はじめまして。初投稿させていただきます。
あるゲームをしていて思いついたので書いてみました。
(もちろんセリフや名前は変えてありますが)

駄文、失礼いたしました。

167 :東の扉 :2006/10/11(水) 08:38:38 ID:78nsCwBX0

>>107

エピローグはまだなんでしょうか?
私で勝手にそれを考えてしまいましたが……。

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