処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第10話

1 :名無しさん@初回限定 :2006/08/22(火) 01:44:31 ID:be9ICXWB0

ここは「処女はお姉さまに恋してる」のSSスレです。
優雅に礼節をもって進行していきましょう。
sage進行で。

「処女はお姉さまに恋してる」まとめサイト−「おとボク」SS作品リスト
ttp://takayan.s41.xrea.com/otoboku/ss_index.shtml

SS投稿掲示板@おとボクまとめ
ttp://takayan.otbk.root-node.net/ss/bbs_view.cgi?

おとボクSS投稿掲示板
ttp://cute.to/~hokuto/caramelkeijiban/story_bbs.php

メーカー公式
ttp://www.caramel-box.com/


Q&Aテンプレは>>3-4

22 :451 ◆GtN0Plfghk :2006/08/26(土) 01:45:14 ID:IlMGEand0

『 姉妹の微笑み その1 』

夕食も済んで、部屋でくつろぐ瑞穂ちゃん。そこへ控えめなノックの音が響きます。
「奏です…お姉さま、よろしいですか?」
「奏ちゃん?どうぞ」
「失礼します、お茶をお持ちしたのですよ〜」
「ありがとう奏ちゃん。一緒にお茶しましょうか?」
「はい!すぐにご用意いたしますのですよ〜!」

馴れた手つきで二人分のお茶が用意されていきます。が、今日はちょっと奏ちゃんの様子が違います。
「〜♪〜〜♪」
「あら?奏ちゃん、珍しいわね。鼻歌なんか歌ったりして」
「はややっ!お姉さま、聞こえていらしたのですか?!は、恥ずかしいのですよ〜」
「それより、何か良いことが…あっ!奏ちゃんおめでとう!明日はお誕生日ね?」
「覚えていて下さったのですね、お姉さま!奏、感激なのですよ〜!」
「苺のケーキは当然として…お祝いは何が良いかしら?」
「そんな!お姉さまに『おめでとう』と言って頂けるだけで十分なのですよ〜!」
「それで済ませるわけにはいかないわ。いつもお世話してもらっているし」
「奏はそんなにお役に立っていないのです…奏がお姉さまのお世話になっているのですよ〜」
「とにかく、年に一度のお祝いの日なんだから。遠慮しないで?」
しばらく考え込んでいた奏ちゃんですが、やがて
「それならお姉さま、明日はお姉さまと二人でお出かけしたいのですよ〜!」
「えっ、そんなので良いの?何だか『肩叩き券』みたいね」
「あう…そう言われるとちょっと弱いのですよ…」
「うふふ、ごめんなさいね。じゃあ、明日は奏ちゃんと二人っきりのデートね」
「お、お姉さま…今日は少し意地悪なのですよ〜」

照れ笑いを浮かべつつ、悪い気はしない奏ちゃんです。

―続く―

23 :451 ◆GtN0Plfghk :2006/08/26(土) 01:47:45 ID:IlMGEand0

『 姉妹の微笑み その2 』

翌朝、いつもの面々がテーブルを囲んでいます。
「んなにぃーっ!瑞穂ちゃんと奏ちゃんがでぇーとぉー?!」
「ま、まりや…そんなに吼えなくても…誕生日のお祝いなんだからいいじゃない」
(瑞穂ちゃん、うっかり道を踏み外したら…わかってるわね?)
(まりやっ!それは考え過ぎっ!)
「奏ちゃん、いいなぁ〜。わたしはそんなことしてもらった覚えは…うぁっ?!」
まりやの強烈な視線に見据えられ、慌てる由佳里ちゃん。
「おやあ〜由佳里ちゃ〜ん、何がご所望かな〜?お姉さまに言ってご・ら・ん」
「い、いえっ!何でもありません!か、奏ちゃん、お姉さまにうんとお祝いしてもらってきてね」
「ありがとうございますなのですよ〜!ではお姉さま、時間になったらお呼びしますのですよ〜」
「奏ちゃんは自分の部屋で待っていれば良いよ。瑞穂ちゃんが迎えに行くって」
「まりや…何か狙ってる?」
「うんにゃ、なーんにも」
「はややっ!お姉さまにそんなことをしていただくわけにはっ!」
「遠慮しなくてもいいのよ奏ちゃん。今日はわたしのお世話係じゃなくて、甘える妹で。ね?」
「お姉さま…何だか申し訳ないのですが…では、お言葉に甘えますのですよ〜」
「あ〜あ、アツアツのらぶらぶだわこりゃ…んじゃ、あたしもゆかりんと姉妹の語らいの時間ということで…」
「げふっ!ま、まりやお姉さまっ?!わわわたしのことならお構いなくっ!す、すみません失礼しますっ!」
「あっ、逃げるかっ!待て〜っ!いとしのゆ〜か〜り〜ん!!」
「ぃゃぁぁぁ〜っ………」
「はぁ…あの二人は元気ね…奏ちゃん、わたしたちも出かける準備をしましょうか?」
「はいなのですよー!」

「奏ちゃん、用意できた?」瑞穂ちゃんが奏ちゃんの部屋のドアをノックします。
(いつもと逆だね…ちょっと新鮮な気分かな?)
「お姉さま!お待たせしましたのですよ〜!」

夏の名残りの強い日差しを浴びて、二つの影が寄り添います…

―続く―

24 :451 ◆GtN0Plfghk :2006/08/26(土) 01:50:26 ID:IlMGEand0

『 姉妹の微笑み その3 』

商店街まで出て来た瑞穂ちゃんと奏ちゃん、とあるブティックの店頭です。
「奏ちゃん、服とかアクセサリーとか、良い物は見つかった?」
「奏は…今は特に欲しい物は無いのですよ」
「それなら無理には勧めないけど…奏ちゃんならこっちの可愛い系で攻めたらどうかしら?」
「あう…これはちょっと子供っぽいのですよ…」
「う〜ん、これならぎゅ〜っとしたくなるんだけど…まぁいいわ、服は次回にしましょう」
「…ぎゅ〜っとしたいのなら奏はいつでも…」
「え?どうかしたの、奏ちゃん?」
「ああっ!何でもないのですよお姉さま!」
「じゃあ、次の場所に行きましょうか」

あれこれ見て回ったものの、贈り物が未だに決まらない瑞穂ちゃん。
とりあえずケーキハウスで苺ケーキを、ということになったようです。
「奏ちゃん、どう?美味しい?」
「とっても美味しいのです!これなら3個はいけるのですよー!」
「そう…良かったわ。じゃあ追加オーダーするわね」
「でもお姉さま、お祝いはもう十分なのです…あまり無理なさらないで欲しいのですよ…」
「ありがとう、奏ちゃん。でも、せっかく二人で出かけて来たんだし、思い出に残る誕生日にしたいから」
「別に形の残る物が無くても…奏はそのお気持ちだけで満足なのですよ〜」
(形の無い贈り物…か、よーしそれなら!)
「ねえ、奏ちゃん、ちょっと遊園地まで行ってみない?」
「えっ?遊園地なのですか?今からだと帰りが遅くなってしまうのですよ〜」
「考えてみれば映画館とか遊園地って、デートコースの定番じゃない?」
「はやや〜っ!改まってデートなんて言われると…恥ずかしいのですよ…」
「うふっ、照れちゃって…奏ちゃん、可愛い♪」
「お、お姉さま〜!」

商店街を抜けて、二人は一路遊園地を目指します。

―続く―

25 :451 ◆GtN0Plfghk :2006/08/26(土) 01:52:25 ID:IlMGEand0

『 姉妹の微笑み その4 』

遊園地を一通り回った頃、西の空はすっかり茜色に染まっています。
「もう遅いからこれが最後ね。奏ちゃん、どれにする?」
「最後はゆっくりの物がいいのですよ〜」
「じゃあ観覧車がいいわね。行きましょうか」

ドアが閉じられ、ゴンドラがゆっくり上昇していきます。
「わあ…地面がどんどん離れていくのですよ…」
「本当、空が近くなってくるわね」
「お姉さま…こうして見ていると、人って本当に小さいんだなって思うのですよ…」
遠くの町並みが視界に入ってきた時、奏ちゃんがつぶやきます。
「奏ちゃん…?」
「こんなに広くて大きな世界で、小さな人と人とが出会いと別れを繰り返して…」
じっと窓の外を見つめる奏ちゃん。その肩が少し震えています。
「泣いたり悲しんだり、悩んだり…でも…奏はちっとも辛くないのですよ…
お姉さま…奏は…奏は…お姉さまと出会うことができて本当に幸せなのですよ〜!」
「…奏ちゃん、わたしで良ければずっとそばにいてあげるから…ね?」
泣きじゃくる奏ちゃんの体を、瑞穂ちゃんの腕が優しく包みます…

遊園地を出てベンチで膝枕の瑞穂ちゃん。一日歩いた疲れが出たのか、奏ちゃんはぐっすりです。
(こんなに小さな体で…奏ちゃんは今までずっと頑張ってきたんだね…)
穏やかな寝息をたてる奏ちゃんの髪にそっと手を添えて囁きます。
「これからは僕が奏ちゃんを支えなくちゃね…奏ちゃんには笑っていて欲しいから…」
「んん…あ、お姉さま…はややっ!もう真っ暗なのですよー!奏、眠っていたのですか?!」
「目が覚めた?奏ちゃん。そろそろ帰らないとみんな心配しているわ。歩けるかしら?」
「はいなのです!あの…お姉さま…今日はありがとうございますなのですよ…」
「どういたしまして。はい、奏ちゃん」
「あはっ、お姉さま〜!」
瑞穂ちゃんが差し出した手に奏ちゃんの小さな手が重なり、お互いのぬくもりが伝わります。

そこには、弾けるような奏ちゃんの笑顔がありました。     ―完―

26 :451 ◆GtN0Plfghk :2006/08/26(土) 01:55:51 ID:IlMGEand0

奏ちゃん聖誕祭おめ〜、ということで急いで書き上げました。
逃亡したゆかりん&追うまりやをどうしよう…

500 KB