その日、僕らは運命に出会った―――
常に【sage】進行でお願いします
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「…………」
近くの茂みから姿を現した小日向雄真は、ゆっくりとグロッグを下ろした。
はじめて撃った銃の感触は、思っていた通り良いものではなかった。
――が、銃という武器自体は悪くはないな、と思った。
「う、あ…………」
――1人の少女が呻き声を上げ、ゆっくりと地面に崩れ落ちていく。
銃弾を受けたのは…………まりもではない。しかし、凛でもなかった。
「!? こいつ……」
まりもはその少女の姿を見て驚愕した。
なぜなら、それは先ほど自身が射殺したと思っていた小渕みなみその人だったからだ。
そして、みなみのその手にはきらりと輝くナイフ。
「馬鹿な…………まだ生きていたというのか?」
「――結局、お互い詰めが甘かったってことね…………」
そう呟いて凛は自嘲するようにフッと笑った。
「……おい」
「なんだ?」
「なに?」
突然、雄真が2人に対して口を開く。
「――俺たちはこの島で、最後まで自身の意思を貫けると思うか?」
「…………」
「…………」
「…………」
しばしの沈黙。
まりも、凛、そして雄真の3人は銃を向けることなく、ただじっとそれぞれの顔を見合わせるだけであった。
なぜなら、言わなくてもその問いの答えは3人とも同じだからだ。
――貫けるわけがない。
たとえ人を殺す覚悟があろうとなかろうと、非情になろうとなるまいと、目的があろうとなかろうと、狂気のみが支配するこの島では1人の人間の意志という弱い力など簡単にねじ伏せられてしまう。
それでも――――
「――それでも私は、自らの目的を成す為には躊躇はしない……!」
「そう。私もよ……」
「俺もだ……」
「――俺たちの生き残りたい理由、叶えたい願いは決して同じものじゃない。かといって、俺たちが今ここで殺し合うという必要もない。
俺たちがこれから先、意思を変えようが、どう行動しようが、それは俺たちの知ったことじゃない…………」
「少年、何が言いたい?」
「結局、私たち……いや、この島にいる参加者が心の奥底で思っていることはみんな同じってことでしょ?
殺さなきゃ殺されるってことは判っている。でも、その目的をふとしたきっかけですぐに見失ってしまいそうになる……」
「…………」
「…………」
「…………」
またしても沈黙。
「――悪いが、私は行くぞ。長居は無用だからな」
「あら? 私を殺していかないの?」
「私が貴様を撃った瞬間、私はそこにいる少年に撃たれるのがオチだ」
「よく判っているな……」
「――――お前たち、一応名を聞いておこう。
私は国連太平洋方面第11軍・横浜基地衛士訓練学校・第207衛士訓練部隊教導官、神宮寺まりもだ。階級は軍曹」
「そりゃまた随分長い自己紹介だな……。俺は小日向雄真。ただの平凡な――普通の学生だ」
「遠坂凛よ」
雄真と凛から名を聞くと、まりもは黙ってその場を後にした。まるで『ここでは何事もなかった』という具合に。
「――んじゃ、俺も行くとするか……」
「あの子の武器、貰っていかないの?」
凛はチラリとみなみの死体を見やる。
「――そいつはもともとお前が殺すべき対象だったんだ。それならお前が持って行けよ」
「そう。なら遠慮なく貰っていくわ……」
雄真はグロッグの残弾を確認すると、それをズボンに差し、まりもが去って行った方とは反対の方向へ歩き出した。
そして凛も、みなみのナイフとデイパックを手に取り歩き出した。2人とは違う方向へ。
非情に成り切れない殺戮者たちは、それぞれの行く末も判らぬまま再び標的を求めて歩き始めた。
【時間:1日目・午後16時40分】
【場所:森の中】
小日向雄真
【装備:グロッグ19(9mmパラベラム弾15/17)、皆琉神威】
【所持品:予備マガジン(9mmパラベラム弾17発入り)×3、支給品一式(水、食料のみ2人分)】
【状態:健康。マーダー】
【思考】
1)優勝して聖杯で全参加者を生き返らせる(しかし、やや迷いあり?)
遠坂凛
【装備:デザートイーグル(.50AE弾7/7)、バタフライナイフ】
【所持品A:予備マガジン(.50AE弾7発入り)×3、支給品一式】
【所持品B:支給品一式】
【状態:健康。マーダー】
【思考】
1)とりあえず他の参加者を全員倒して優勝する(しかし、やや迷いあり?)
神宮寺まりも
【装備:USSR スチェッキン(9mmマカロフ弾17/20)】
【所持品:予備マガジン(9mmマカロフ弾20発入り)×3、支給品一式】
【状態:健康。マーダー】
【思考】
1)優勝して聖杯にBETAを倒してもらう(しかし、やや迷いあり?)
【小渕みなみ 死亡 残り55人】
※武器詳細は修正前と同じです
神宮寺まりもで予約です。
修正版投下乙
雄真も凛もまりもも今回の会合が先の展開にどう影響していくか、見物だな
そういや桜は結局どっち採用すんの?
Wiki更新したいけど、桜の件が決まらないと更新できない…………
個人的には桜ノーマルエンド後の方に一票……と行きたい所だが、それだと月詠とタイガーがなぁ。
桜、時限爆弾抱えてるみたいなもんだし、タイガーの方で良いんじゃない?
>>406
続きを書く場合ノーマルエンドの方の桜の方がやりやすいかな
動機がはっきりとしている分だけね
【残りの未行動・未予約キャラ】
08/織倉楓 18/神代巽 47/巴雪乃 49/氷室鐘
54/御門まりや 59/森来実 61/柳洞一成
が基本で
分岐如何によっては050/藤村大河 045/月詠真那も加わるわけですね。
唯一言えることは、どちらのルートでも桜は黒セイバーに狙われるということw
フラグ的には俺はタイガーと行動している方のルートが気に入っているが、書きやすさならやはりEND後……
でも原作開始時の設定である笛人間勢で唯一浮きそうな気もしちゃうんだよなあ………
じゃあ、続いた方でいいんじゃないかな
ただタイガーと一緒の方だとお祖父様やアンリマユがくっついてる可能性もあるわけで
もし続きを書くのならばその辺りをはっきりと書く必要があると思う。
ノーマルの方だと、少なくともそれらについて考えなくてもいいんだけど
おじいちゃんと一緒にムシムシQな訳だな。萌えるぜ。
バトル・ロワイアル 【今度は本気】 第6部
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1122229185/
ん〜、面白そうなのはノーマルエンド後の方かな>桜
マブラブもまりもちゃんっていう例外がいたし、一人くらいはいても良いんじゃない?
それとWikiの件だけど、一箇所欠番にしといて第一回放送直前まで進めてみるのはどう?
どっちを採択するにしても、タイガーと一緒の方は放送まで動かない(動きがない)だろうし、
ノーマルエンドの方も5時半時点まで話が進んでるから、放送まで誰とも遭遇できなかったってことにして、
放送後どう出るか?どう続くか?でいいんじゃないかな?
エンド後の方が採択されたら、大河と月詠の視点で放送時の様子入れてみるとか…
う〜ん、言っててなんか相当無茶なこと言ってるような気がしてきた…
ジジイいた場合、桜死んだらジジイはどう動くかななんて想像してしまう俺がいる
あ。まてよ。END後の話とタイガーと行動する話を繋げればいいんじゃね?
どちらの話も一部を修正して……
そうなると桜が凄腕のステルスマーダーになるなww
っと、冗談はおいといて、そういう風にすると小雪先輩と同じく放送後に動くつもりにするとか?
そういやエンド後のほうは優勝目指してるけど武器がないんだよな。
武器確保のためにワザとタイガーに接触する桜…ガクガク(((((((゚Д゚;))))))))ブルブル
ダメかね? 面白いアイディアだと思ったんだけど?
現時点だとちょうどステルスマーダーもいないみたいだし……
好きにすれば良いんじゃないか?
取るも取らぬも書き手しだいだし。
さぁ、ここで皆さんお待ちかねの焼肉タイム↓
>>416
修正はこんな感じ?
・『天の杯〜』の桜の支給品をケチャップから不明(レミントンM870)に
・『メイドさんと〜』で桜とタイガーが出会うシーンを追加
・『メイドさんと〜』で桜ステルスマーダー化模写の追加
それと『天の杯〜』の方の時間を出来るだけ繰り上げて、『メイドさん〜』の方を放送ぎりぎりまで繰り下げの必要もあるな。
さすがに15分間(5時30分〜45分)に詰め込むのは無理がある。
それでいいんでない?
あとは書き手さんたちの了承かな
『メイドさんと大きな銃』書いたの俺だけど、修正、追記問題なし。了承します。
というより、してほしい………
『天の杯〜』を書かせて頂いた者です
加筆・修正につきましては特に問題なしです
時間が取れ次第、修正に取り掛かるつもりです
件の桜関連以外Wikiに入れておきました。
基本、誤字脱字補足などはしてませんので、訂正などある方はお願いします。
ところで>>325の予約の分は大丈夫なのかな?
もうそろそろ一週間だけど
予約が一週間と半分過ぎたら、そこから先は先着優先、て仕様はどうだろう。
まだ序盤だし、サクサク進めた方が良いような気がする。
「…………」
厳島貴子(2番)は新都のとある小さな民家の一室に身を潜めていた。
ゲームに乗った者に自身が隠れていることを悟られないように、その民家はどの部屋にも明かりは点けていない。
ゆえに彼女のいる部屋も既に薄暗く、数十分ほど前から点灯し始めた街灯の光がその部屋を外から薄っすらと照らしていた。
「殺し合いですって……? そんな馬鹿なことが…………」
既に何十回も呟いている言葉を呟く。
しかし、その言葉が漏れるたびに貴子の顔色は悪くなっていく一方だった。
――恐怖で自身の身体中が小刻みに震えていることが判る。
ここまで恐怖を感じたのは、御門まりやに自身の机の中に大量のカエルをぶち込まれた時と人攫いに襲われたとき以来だ、と貴子は思う。
それと同時に、自身と同じくこの殺し合いという状況に放り込まれた友人、知人たちの安否も気になった。
(お姉さまやまりやさんは……今頃一緒に行動しているのでしょうか…………?)
足元に置いていたデイパックから名簿を取り出し目を通すと、はあと一度ため息をつく。
何故あの時自分は、恐怖に駆られただがむしゃらに教会から離れることばかり考えてしまったのだろうか、と悔やまれた。
あのまま教会の周辺に身を潜めていれば、前年度エルダーである紫苑や生徒会のメンバーである君枝たちとすぐに合流できたはずだ。
「まあ、過ぎてしまったことを悔やんでしまっても仕方ありませんか……」
貴子はそう呟くと、またしてもはあとため息をつき、近くのソファーにへたれ込んだ。
その時――
コンコン。コンコン。
「!?」
突然、玄関をノックする音が聞こえた。
ドアをノックしているということは、誰かが来たということだ。
貴子は慌ててデイパックから自身に支給された武器――投擲用のナイフを取り出した。
別に貴子は殺し合いに乗っているわけではない。あくまでこれは用心のためである。
(わざわざノックするような人が殺し合いに乗っているとは思えませんが……)
そう思いながら、貴子はおそるおそる玄関に近づいていく。
『ノックしてもしもお〜〜〜し。あたしの名前は柊杏璃! 瑞穂坂から来た!
ぶしつけだけどねェ〜〜、中にいる奴ッ! 3分以内に出てきなさい! いいわねッ!』
「…………」
玄関に近づくと、女の子のそのような叫び声が聞こえてきた。
「中にいるのは判ってんのよ! 出てこないんなら、あたしの支給品か魔法でこの玄関ぶっ壊してでも入って……あ。それはさすがに物騒か。
と、とにかく! そっちが出ないなら、こっちから強引に入るからね!!」
「…………いつの時代の借金取りですか貴女は?」
「うわッ!? 本当に出てきたの!?」
「――あんな大声を出されていたら、それを聞きつけて殺し合いに乗った参加者がここに集まってきてしまうでしょう?」
殺し合いという状況でありながら、余裕で周辺に聞こえるであろう大声を上げて玄関のドアをノックしていた少女――柊杏璃(48番)に呆れながら貴子は玄関をゆっくりと開けた。
「――つまり、杏璃さんはクラスメイトやお知り合いの方々を探していると」
「そうそう。春姫や雄真たちと合流できたら、絶対にこの殺し合いを止めて、あの言峰って奴をぶっ飛ばす方法が見つかると思うのよ」
そう言って杏璃は冷蔵庫から牛乳を取り出して、腰に手を当ててぐいっと飲んだ。
(ちなみに冷蔵庫には飲み物だけでなく食材も少し入っていたが、どれも賞味期限が明記されていなかった。ちなみに「別に腐ってるわけでもないし問題はないでしょ?」とは杏璃の談。貴子は中のものには何も手をつけていない)
「――しかし、魔法というものが本当に存在していたなんて……未だに信じられません…………」
「ん〜? しょうがないわねえ……じゃあ、今からちょっと見せてあげるわ」
「え?」
貴子が杏璃の方に目を向けると、既に杏璃は呪文の詠唱を始め、そして終わらせていた。
「今はワンドがないし、制限されちゃってるからあまり広域には使えないんだけどね」
そう言う杏璃を中心に俗に『魔方陣』と呼ばれるものがみるみる形成されていった。
「杏璃さん、いったい何を……?」
「簡単な探知魔法よ。これでさっき貴子がここにいたってことが判ったんだけど…………ん?」
「? どうかしたのですか?」
「…………あたしたち以外の誰かがこの家の敷地内に入ってるみたいよ?」
「えっ!?」
その言葉に貴子は思わず、近くにあったテーブルの下に身を隠した。
「落ち着いて。まだ敵と決まったわけじゃあないわ」
「で…ですが……」
「あたしが見てくるから貴子はここにいなさい」
「ええ!? ちょ、ちょっと杏璃さん!?」
杏璃は自身の支給品である銃――マイクロウージーを片手に部屋の窓からゆっくりと外に出た。
――――杏璃が外に出て辺りを調べてみると、探知魔法が示した通り玄関付近に1人の人影があった。
暗いせいで相手の顔までははっきりと判らなかったが、小柄で肩に提げたデイパック以外に何か手に大きな袋状のものを持っている少女ということは判った。
「何を持っているかはっきりと判らないけど、とりあえず……」
杏璃は銃を少女に向けて構えると、彼女の前に己の姿を現し、声をかけた。
「あ……」
「動かないで。あたしは殺し合いに乗っているわけじゃあないけど、貴女の行動次第では容赦はしないわ」
「…………」
「…………」
「………あの……」
「ん?」
「この家の台所借りてもいいかな?」
「――――は?」
少女の思いがけない一言に思わずぽかんとする杏璃。
よくみると彼女の手に握られていたのは――――スーパーの袋だった。
「――――で? これはいったいどういうことですの杏璃さん?」
「あたしだって知らないわよ……」
向かい合う2人の間のテーブルの上に並べられているのは――――支給されたパン。それとシチューとサラダ。そして牛乳。
ちょっと早い夕食の支度である。
だが、それを用意したのは杏璃でも貴子でもない。そう――――
「あ。杏璃ちゃん、貴子さん。シチューはおかわりあるので遠慮しないで食べてね〜」
――そう言って笑顔で台所にいるエプロン姿の三枝由紀香(29番)である。
(ちなみに、彼女の支給品はそのエプロンで、調べたところ杏璃の知人である高峰小雪のものであった)
「…………あの。杏璃さん」
「はいはい、なんですか貴子さん?」
「本当に今は殺し合いの真っ最中なんでしょうか?」
「聞かないで。あたしもちょうどそう思っていたところだから……」
そう言うと2人ははあとため息をついた。
「? どうしたの2人とも? あ。も、もしかして洋食よりも和食のほうがよかった!?」
そんな2人を見た由紀香は、2人のことなどつい知らず、自分のパンを千切りながらおろおろとする有様である。
――かくして、殺人ゲームの真っ只中という状況でありながら、かけがえのない『日常』という平和を体現する3バカ(悪い意味ではなく、いろんな意味で『バカ』な)トリオがここに結成された。
【時間:1日目・午後15時45分】
【場所:新都・民家】
【チーム:3バカトリオ(『ツンデレ』の貴子、『トラブルメーカー』の杏璃、『天然』の由紀香)】
厳島貴子
【装備:投擲用ナイフ(5本)】
【所持品:支給品一式(パン1つ消費)】
【状態:健康。食事中】
【思考】
1)なんか、むやみに平和ですわね……
2)瑞穂たちと合流したい
3)みんなでゲームから脱出したい
柊杏璃
【装備:マイクロウージー(9mmパラベラム弾32/32)】
【所持品:予備マガジン(9mmパラベラム弾32発入り)×3、支給品一式(パン1つ消費)】
【状態:健康。食事中】
【思考】
1)むやみに平和ね……
2)春姫たちと合流したい
3)みんなでゲームを止める。あと、可能なら言峰をボコる
会費
三枝由紀香
【装備:小雪のエプロン】
【所持品:支給品一式(パン1つ消費)】
【状態:健康。食事中】
【思考】
1)よ、洋食は嫌いだった!?
2)みんな今頃どうしているのかなあ?
3)ゲームに乗る気は皆無
【備考】
・由紀香がスーパーから調達した食材などの残りは冷蔵庫にぶち込んであります
【ランダムアイテム詳細】
・投擲用ナイフ
俗に言う『投げナイフ』。その名の通り、投擲用に設計されているため狙った対象に向かって飛ばしやすい。その反面、普通のナイフと比べて耐久性は低い。
・マイクロウージー
イスラエル・ミリタリー・インダストリーズ社が開発した同社のウージーの超小型版。他のウージーとは違いクローズドボルトを採用している。
元となったウージーは短機関銃だが、ここまで小型化されると機関拳銃の部類に入る。
ウージーの小型版であるミニウージーよりも更にサイズが小さく、連射力も高い。そのためフルオート射撃時の集弾率はかなり低く、あまり実用的とは言えない。
民間向けにセミオート限定とした物はウージーピストルと呼ばれる。ウージーピストルに至ってはその名の通り自動拳銃に分類される。
劇場版「バトル・ロワイアル」では桐山はイングラムではなくこれを使って暴れまくった。
・小雪のエプロン
高峰小雪がよく着用しているポケットつきのエプロン。
お腹の部分にあるポケットは某四次元のアレみたいに何でも入る。(食べ物が温まったまま出て来たり、カニが生きたまま出て来たり、果ては家電や水道や電話までもが出て来た)
とにかく収納力が尋常ではない。小雪曰く「魔法」。そのためロワでは制限により収納力が大幅に制限されているが、銃や日本刀などランダムアイテムや支給品くらいの物なら普通に入れられる。
>>434
回避ありがとうございました
>>436
乙
まだ序盤だから出来るほのぼの展開ですな。今後の行動に期待
しかし新都だったら小日向親子が探知で引っ掛かりそうなもんだが、そこは探知範囲がめっちゃ狭かった。って事でいいんだよね?
レーダーもないのにはぴねす!キャラだけ広域探知出来ちゃ不味いだろうし…
杏璃も「広域では使えない」って言ってるから
探知魔法は「小さな民家の敷地分くらいしか探知できない」って解釈でいいのかな?
それでも使いようによっちゃかなり便利だが……彼女の場合、うっかり失敗しそうな気がプンプンするなぁ。
限定(シリアス)解除状態の凛と言うか。
森来実、柳洞一成で予約
sage忘れた……
殺せ!
殺せよ!
アダルト検索
http://www.yuryou.com/
「……」
間桐桜は足元の物言わぬ躯をただ見つめる、優しそうな女性の亡骸だ、どことなく藤村先生に似ているなと思った。
もしかすると彼女も教師なのかもしれない、だからだろうか?
もう自分は戦うと決めたにも関わらず…それでもその身体は震えていた。
ここに来た時はまたあの夢の続きかと思った、だから自分の愛する男を見ても素直にその胸に飛び込むことは出来なかった。
しかし…桜は後悔している、何故あの時たとえ泡沫の夢であるのを覚悟の上で彼の前に…衛宮士郎の前に姿を現さなかったのかと。
桜は己の胸を押さえる…あの戦いからもう1年以上が経過しているというのに、まだ欠片の残滓は感じられる。
だがこの疼きが教えてくれる、あの神父が言う聖杯は己の胸に埋め込まれている「聖杯」とは違う…なら叶うかもしれない。
あの夢がもう一度…。
もう帰ることの無い愛しき人を待ち続ける日々の中…時々夢を見ていた。
その夢の中では魔術師もサーヴァントも誰一人傷つけあうことなく平穏な日々を過ごしていた…もちろん自分も。
だが所詮は夢、縁側を吹き抜ける夜風に目を覚ますと、ただ花壇の花だけが揺れている。
そんな過酷な現実に何度も涙した…だから。
「もしも…叶うのならば私はあの夢をずっと見ていたい…それが無理ならせめて」
全てが始まる前に時間を撒き戻して貰いたい。
そうすればきっとあの悲劇を食い止めることが出来る…誰も殺さずに傷つけずに済む。
これが己の犯した罪と孤独に苛まれ続ける彼女が出した結論だった。
罪を犯すのはもうここが最後…どうせ穢れた自分だ、ならば、それに勝ちさえすれば全てが無かったことになる。
太陽が西へと傾き始めている…もうすぐ夕暮れだ。
緋紗子の亡骸をちらりと見て、桜の口がたどたどしく動く。
自分は魔術師として正規の修行を積んでいるわけではない、ただ夢の中でライダーと共に戦っていた自分を倣うのみだ。
ドイツ語の詠唱が終わると影が現れ、亡骸をそのまま飲み込んで消える。
「野ざらしではあまりにも気の毒ですから、せめて」
実際に使うのは初めてだったが思ったよりも上手くいった、
だがそれでも夢の中のようにはいかない。
こうして風変わりな埋葬を済ますと、桜は夕日に向かって歩き出す、目的のために。
重々しいショットガンをちらりと見る、試しに撃ってみたが衝撃で肩の骨が外れそうになった、
この武器は自分の手に余る…出来れば代わりを手に入れたい…そうしたら。
(ごめんなさい姉さん、先輩…私は耐えなくてはいけないと分かっていてももうこれ以上あの日々には耐えられません…
だから今度出会ったら殺します、全てを振り出しに戻すために)
だが…その目的は早くも頓挫しようとしていた。
「桜ちゃん、あそこに小屋があるわよ」
緊張感ゼロの藤村大河を、在りし日の藤村大河…やはり自分と同じくもはや生きる屍と成り果てた藤村大河ではなく、
を、目の前にして桜は辛そうに目を伏せるのだった。
間桐桜
【場所:山小屋へ移動中】
【装備:レミントン M870(12番ゲージ6/6) 】
【所持品:花火セット、支給品一式】
【状態:健康】
【思考】
1・聖杯を手に入れてホロウ世界へ、それが不可能なら第五次聖杯戦争以前に戻り
全てをやり直す、そのためなら士郎や凛を手にかけるつもり。
2・ショットガンをもてあまし気味、別の扱いやすい武器(ナイフなど)を入手したい
藤村大河
【場所:山小屋へと移動中】
【装備:サバイバルナイフ】
【所持品:支給品一式】
【状態:健康】
【思考】
桜と夜が明けるまでは山小屋で身を潜める
というわけで修正いたしました
これで大丈夫でしょうか?
修正乙です
桜の所持品に花火セットがあるので、Wiki載せる時は『花火セット』→『予備弾(12番ゲージ)×24』に修正したほうがいいかと
あとは問題ない気が……
修正乙
なるほど緋紗子に変えたんですね。コレなら『メイドさんと〜』の方の時間をいじらなくてもよさそうですね。
後は『メイドさん〜』の方に桜がステルスである描写を加えればいいと思います。
「あれ? 桜ちゃん?」
「――っ!? 藤村先生…………」
森を歩いていた50番・藤村大河は、近くで1発の銃声を耳にした。
もしや自分の知人が襲われているのではないかと思い、支給品のサバイバルナイフを片手に大急ぎで銃声のした方へ駆けつけると、そこには散弾銃を持った間桐桜の姿があった。
(――まさか、いきなり藤村先生と出会ってしまうなんて…………)
桜は内心困惑した。殺し合いに乗ると決めた早々、いきなり知人が目の前に現れたことに。
(これも運命の悪戯というものでしょうか?)
そう思った桜であったが、次の瞬間、ふとあることを思いついた。
――それは『殺し合いに乗っていないと見せかけて自身の身を守る』ということだ。
支給品の散弾銃は自身の手に有り余る代物だ。だが、他の参加者から見れば、これは間違いなく『大当たり』の部類に入る武器である。
ならば、それをダシに使えそうな――すなわち『役にたちそうな』支給品とそれを持った参加者たちを集め、彼らに自身の身を守らせる―――つまり、『自身の盾となってくれる捨て駒を集めていく』というやり方である。
正直、先ほど緋紗子の亡骸に使った自身の魔術はこの島ではあまり役にたちそうとは思えないし、自身の身体能力では殺し合いに積極的に参加しても、男性はおろか姉である凛や同姓の者にすら及ばない。
桜自身、この殺し合いを1人で戦っていくということには限界があるということは判っている。
――ならば、非力な自身がこれ以外で勝ち残っていく方法があるだろうか?
――――正直言ってない。
それに、凛や義兄である慎二以外の人間は自分が魔術師であることなど知らない。というより知っているわけがない。
おそらく、この島で初めて会う人間も自身のことは『何も出来ない』一般人にしか見えないだろう。そこも上手く利用すれば、この殺し合い――有利に進むことが出来るかもしれない。
ならば桜がやるべきことはひとつだった。
(――あえて日常を、皆が知る『間桐桜』を演じる。それがわたしのこの殺し合いにおける戦法…………)
教会の聖堂を出て少し西に行ったところに小さな山がある。
そして、その山頂付近には山小屋のような小さな木造の建物が生い茂る草木に埋もれるようにして1つ存在する。
既に日は沈みかけている。なので、夜が明けるまで2人はそこで身を潜めることにした。
「これで……よしと」
大河は長く伸ばした糸をくくり付けた空き缶をそっと窓辺に置くと、ふうと息をついた。
「お疲れ様です、藤村先生。 ……でも、これはいったい何なんですか?」
コップに支給された水を注いで大河に渡しながら桜が尋ねた。
「ん? ああコレ? ちょっとした警報装置よ。この小屋の周辺半径数メートルくらいの場所にその缶にくくり付けてある糸を仕掛けたの。
そ・れ・で、誰かがその糸に引っかかると先にあるこの缶が落ちるって仕掛けよ。凄いでしょ?」
「は…はい。凄いです。まさか小屋で見つけた代物でそんなものが作れるなんて……」
「ふふん。そうでしょ〜? ……まあ、実を言うと、これわたしがちょっと前に読んでたバトルなんちゃらってマンガから得た知識なんだけどね〜……」
そう言って苦笑いを浮かべながら大河は受け取ったコップの水を一気に飲み干した。
――しかし、大河もまさか自分たちがその読んでいたマンガのような出来事に直面することになろうとは思ってもみなかった。
しかもそのマンガから得た知識がいきなり役に立つとは思わなかった。なんとういう皮肉な話だ、と大河は内心呟く。
(おまけに、貰ったデイパックの中には1リットルの水が入ったペットボトル2本にうちの学園の購買でも売ってそうなパン、それと島の地図とコンパスと参加者の名前と学年が記された名簿にナイフ……
そこまでマンガと忠実に再現しなくてもいいでしょうに……)
そう思いながら大河はもう1杯コップに水を注ぐ。
「――でも桜ちゃん、本当にその銃わたしが持ってていいの?」
大河は自身の足元に置かれている散弾銃、レミントン M870をちらりと見つめた。桜の支給品である。
「はい。それは先生が持っていてください。わたしだと多分もしもの時にも使えないと思うので……」
「なるほど……。わかったわ桜ちゃん。じゃあ、これは先生がしばらくの間預かっておくわね?」
「はい。 ――っ!? 先生!」
「!?」
突然、桜が大河の背後を指差し驚きの声をあげた。
何事かと思い、大河も急いで後ろに振り返ると――――つい先ほど仕掛けたばかりの缶がカランと音をたてて床に落ちるところだった。
「まさかこんな所に糸が仕掛けられていたとは……」
45番・月詠真那は自分の膝下に張られている糸を見ながら呟いた。
目の前の小屋からカランという音が聞こえたような気がした。
それとほぼ同時に散弾銃を持った女性が小屋の中から飛び出してきた。
「誰!?」
「!?」
すぐさま真那と女性の目が合う。
同時に女性の持つ散弾銃の銃口がきらりと夕陽の光を反射させながら真那を捉える。
「――驚かせてしまい大変申し訳ありません。私は御剣家に御仕えする侍従、月詠と申します。こちらに戦う意思はございません。どうか武器を収めていただけないでしょうか?」
「……それなら証拠として貴女の持っているものを全てこちらの1・2・3の合図と同時に前の地面に捨てて。わたしも一緒にコレを捨てるから」
「わかりました」
月詠は頷くと同時に肩に提げていたデイパックを手に取り大河に見せた。
「今私が持っている荷物はこのデイパックの中のもので全部です。そちらも準備はよろしいですか?」
「ええ。じゃあいくわよ? 1…2の……3!」
大河の投げた散弾銃と月詠が投げたデイパックが空中で交差し、やがて2人の間に落ちた。
「…………信用していただけたでしょうか?」
「ええ。疑って悪かったわね」
「それは仕方がありません。状況が状況ゆえ……」
大河がふっと笑みを見せると、月詠もふっと笑みを返した。
「――それに、もし私が怪しい素振りを見せたら貴女様はそのナイフを持って私に飛び掛って来ていたでしょうし……」
月詠はそう言いながら大河の腰に備えられていたサバイバルナイフを指差した。
「あ……ばれてたのね…………」
大河は散弾銃と月詠の荷物を持って小屋に戻ると、中で隠れていた桜に月詠が敵ではないことを説明し、彼女を小屋へ招き入れた。
「失礼いたします」
一度頭を下げてから小屋の中に入ってきた月詠を見て、大河は侍従というのは嘘ではなさそうだと思った。
というより、彼女の服装からしてそういう関係の仕事をしている人なのだろうと最初に彼女を見たときから薄々感じてはいたが……
「これが私に支給された代物です」
月詠は自身のデイパックから取り出した花火セットを大河と桜に見せた。
「花火……ですか?」
「はい。私自身も何度か確認してみましたが、間違いなく普通に市販されている花火のようでした」
「花火か〜……あーあ。今がもし殺し合いなんて状況じゃなかったら、夜に士郎やみんなと綺麗な花火を楽しめたんだろうな〜〜……」
「そうでしょうね……」
「シロウ? それは名簿に乗っていた衛宮士郎様のことでしょうか?」
「はい。そうです……月詠さんは先輩とお会いしませんでしたか?」
「いえ。残念ながら……私は先ほどまで武様、冥夜様のご学友の方々や部下たちを探しておりましたが、途中一度も人にお会いしてはございません」
「そうですか……」
「だ〜いじょうぶよ桜ちゃん! 士郎も慎二くんもそう簡単にやられたりするような子たちじゃないわ。それは先生もよ〜く知っているから!!」
肩を落とす桜の背中を大河がどんと叩いた。
「……そうですね。先輩や兄さんたちを信じましょう」
そう言うと桜はにこりと笑顔を見せた。
――が、今の彼女は士郎や慎二に会いたいという気持ちは微塵も思っていない。
「そうそう。桜ちゃんにはしょんぼりした顔なんかよりも笑顔のほうがぜんっぜん似合ってるもの」
「――それで、藤村様たちはこれからどうするおつもりなのですか?」
「ああ。そうだった! ごめんね〜月詠さん」
月詠のことをすっかり忘れていた大河は、彼女の方に向き直るとこれからの自分たちの行動方針を月詠に話した。
ひとつは、もうじき外は日が沈んで暗くなるので、今晩はとりあえずこの小屋で身を潜めているということ。
士郎や慎二、そして学園の知人たちの身も確かに心配ではあるが、自分たちの身の安全には変えられないからだ。
もうひとつは、日が差してきたらこの小屋を去って近くの村へ行ってみるということだった。
「確かに、村には多くの参加者が集まる可能性はあります。しかし、逆に言えば殺し合いに乗った者たちもいる可能性が高いということです」
「まあ、それはもとより覚悟の上ってやつよ。そうでもしないと士郎たちと合流できないかもしれないし……ね?」
「はい。それに先輩はきっとこの殺し合いを止めるために仲間となってくれる人たちを探しているに違いありませんから」
「そういうこと。士郎はたま〜に1人で突っ走りすぎて暴走しちゃう時があるから、お姉さんたちがしっかり面倒見てあげないと何をしでかすか判ったものじゃないしねえ。
あ。もしよかったら月詠さんも一緒に行動しない? 1人よりも2人、2人よりも3人の方がきっと安全だし、それに探している人たちも見つけられるかもしれないわよ?」
「――そのお気持ちはありがたいのですが、私は侍従――主に御仕えする身。一刻も早く冥夜様や武様たちをお探ししなければなりませんので、誠に申し訳ございませんがお二人とご一緒することはできません」
そう言って月詠は2人に頭を下げた。
「そうですか……あ。じゃあ、もしよろしければ月詠さんが探している人たちの名前と特徴を教えてくれませんか?」
「そうね。もし、その子たちがわたしたちと会うことがあれば月詠さんが探していたことを伝えておくから」
「わかりました。では私のほうも藤村様たちがお探しになっている方々の名と身体的特徴をお伺いしておきましょう」
早速3人は各自のデイパックから名簿を取り出し、それぞれが探している参加者の名と特徴をメモしていった。
(――御剣冥夜さんに白銀武さんですか……上手く利用できるかもしれませんね…………)
月詠の話を聞きながら桜は内心そう呟いていた。
「――では私はこれで……」
「気をつけてくださいね月詠さん」
「はい。間桐様たちも」
そう言ってまた一度頭を下げて礼をすると月詠は自身のデイパックを提げて行こうとしたが、そこを大河が呼び止めた。
「月詠さん」
「はい。何でございましょうか?」
「これ持って行きなさい」
月詠が振り返ると大河は先ほど桜から譲り受けた散弾銃とその予備の弾を彼女に手渡した。
「これは……よろしいのですか? これは藤村様たちが己が身を護るために必要なもののはず……」
「大丈夫よ。まだこっちにはナイフもあるし、それに正直言うとわたし銃よりも剣の方が得意だし……桜ちゃんも別にいいわよね?」
「はい。月詠さんには何も自身の身を護るためのものがありませんし、藤村先生がそうおっしゃるのであれば」
「…………わかりました。では、この銃は今しばらくの間大事に使わせていただきます。ですが必ずこれは藤村様たちにお返しいたします」
「うん。それでいいわ。――あ。じゃあ、その代わりと言っちゃ何だけど、月詠さんの花火を貸してもらえないかしら?」
「花火をですか? 構いませんが……」
「ええ。ありがとう」
月詠は花火セットをデイパックから取り出すと、それを大河に手渡す。
「月詠さん。これから先、探している人に会えても会えなくても、もしわたしたちに会いたくなったら2つ焚き火をして。
その煙を見たらわたしたちがこれを10分……いや。15分ごとに打ち上げるから、それを頼りにわたしたちのもとに来て頂戴」
そう言って大河が花火セットの袋の中から『炸裂! 30連発!!』と書かれた市販の打ち上げ花火をいくつか取り出した。
「わかりました。ありがとうございます。――では今度こ失礼いたします」
月詠はそう答えるてまた頭を下げると今度こそ2人のもとを去っていった。
「藤村様に間桐様……まだ信じられる人がこの島にはいてくれてよかった…………」
森の中を歩きながら月詠はそう呟いた。
――実は彼女はあの小屋に行く途中、爆発音と銃声らしき音を何度か耳にしていた。
直接見ていなくとも既に殺し合いは始まってしまっていると判ったとき、まさか自分の部下や武たちもと薄々考えてしまっていた。
だが、あの2人に会えたことで月詠の中に再び希望の灯が強く点り始めた。
「待っていてください冥夜様、武様。そして皆さん。月詠が今助けに参ります……!」
左肩にはデイパック。右肩には散弾銃を提げて月詠は薄暗くなりつつある森の中を前へ前へと歩いていった。
【時間:1日目・午後5時45分】
月詠真那
【場所:森林地帯】
【装備:レミントン M870(12番ゲージ6/6)】
【所持品:予備弾(12番ゲージ)×24、支給品一式】
【状態:健康】
【思考】
1)冥夜たちを探す
2)士郎たちに会えたら大河たちのことを伝える
3)ゲームには乗らない。乗っている者と接触した場合は戦う
4)大河たちに会いたくなったら2つ焚き火をする
5)大河たちと再開して散弾銃を返す
藤村大河
【場所:山小屋(教会西側の山の山頂付近)】
【装備:サバイバルナイフ】
【所持品:支給品一式(水を少し消費しました)】
【状態:健康】
【思考】
1)桜と夜が明けるまでは山小屋で身を潜める
2)朝になったら近くの村(西側)に行き士郎たちを探す
3)冥夜たちに会えたら月詠のことを伝える
4)ゲームには乗らない。乗っている者と接触した場合は戦う
5)月詠から合図があったら15分ごとに花火を打ち上げる
間桐桜
【場所:山小屋(教会西側の山の山頂付近)】
【装備:なし】
【所持品:花火セット、支給品一式】
【状態:健康。ステルスマーダー化】
【思考】
1)大河と夜が明けるまでは山小屋で身を潜める
2)ゲームに乗っている者と接触した場合は戦う。乗っていない者と接触した場合、利用できる者は利用し、利用できない者、用済みの者は隙を見て始末する
3)朝になったら近くの村(西側)に行き士郎たちを探す(桜本人は自ら士郎たちに会うつもりはない)
4)冥夜たちに会えたら月詠のことを伝える(そして利用できるならある程度利用する)
5)月詠から合図があったら15分ごとに花火を打ち上げる
【備考】
・山小屋から半径数メートルには警報装置の糸が仕掛けてあります(人の膝下くらいの高さ。丁度生い茂る草木で隠れるように仕掛けられています)
【ランダムアイテム備考】
・レミントン M870
アメリカ、レミントン社の代表的なポンプアクション式散弾銃。口径は12番ゲージ。
操作性の高さと頑丈さが評価されて、狩猟はもとより警察機構の制式散弾銃としてよく使用されている。
日本でも、狩猟用として販売されていたり、海上保安庁の特別警備隊に錆びにくいクロームステンレス製のマリーンマグナムと呼ばれるものが採用されている。
・サバイバルナイフ
米空軍のパイロット用などに用いられているタイプ。反射防止のため刃は黒く塗られている。濡れても滑らないように革製のハンドルを使用している。
その名の通り、戦闘用としてだけでなくサバイバル用品としても極めて優秀。
・花火セット
線香花火からドラゴンにロケット、打ち上げ花火まで様々な種類の花火が入っている花火の詰め合わせ。
種類と使い方次第ではいろいろな使い方ができる。
修正乙
これで桜関連はクリアかな?
【残りの未行動・未予約キャラ】
08/織倉楓 18/神代巽 47/巴雪乃 49/氷室鐘 54/御門まりや
08/織倉楓ってやるきばこ限定のキャラなんだよね…書ける人いる?
>>459
一応PS2版でも出てくるけどね。(『宮小路家のお正月』はPS2版でも収録)
ただのメイドって訳でもないし…難しいキャラなんだよねぇ…
18/神代巽 47/巴雪乃 49/氷室鐘 54/御門まりや
で予約します
>>462
アニメ版のドラマCDにも出てきたな>楓
しかし、楓はもしかしたら一番扱い辛いキャラかもしれないな…………
って>>460だよ
何自己レスしてんだ俺はorz
>>463
よくあることだ。気にすんな
08/織倉楓で予約
これで未登場はいなくなったね
それは開幕前の一コマだった。
相対するは同じ顔、同じ姿の2人、違うところがあるとすればいわゆるメイド服を纏った側は己の境遇に恐怖をありありと示し
そして戦闘服を纏った側は、戸惑いはあれど恐れはないといったところだろうか?
「まさか、こういう形でイレギュラーが起こるとはな、詳しい事情を説明するつもりはない、ゆえにここで1人死んでもらう
それだけだ」
中央に陣取る神父が片腕を高々と上げる、メイドはひぃと涙声で後ろ去り、兵士はずいと前に出る。
神父が腕を振り下ろす、それから7秒後には決着がついていた。
そして夕刻の島にて。
「とりあえずこれからどうするの鐘ちゃん」
「氷室だ、さっきも言ったが下の名前で呼ぶのは止めてくれまいか、御堂嬢」
鐘ちゃんと呼ばれた少女はずれたメガネを戻しながらその呼び名は不本意だと態度で示す。
「もーそんな顔しないでよ、私の事もそんなかしこまった言い方じゃなくってまりやって呼んでいいから」
「しかし…」
まりやの言葉に口を挟みたくなる鐘だったが、思い直して笑顔で応じる、こういうのも悪くはない。
「うんうん、同じ陸上仲間だもん力合わせないとね」
「まったく奇遇だな、こういう場でなければと思えてならない、それで先ほどの質問だが」
鐘は支給品のエンジン付きゴムボートをまりやに示す。
「ひとまず海に出ようと思う」
「海へ?でも脱出は…」
「確かにあの神父の言葉が本当ならば脱出は不可能だろう、だがそれでも海路を使えれば陸路よりも
はるかに機動性、安全性は増すというもの」
つまりゴムボートで沿岸、あるいは水路を走り、その過程で友人・知己たちを見つけ出そうというわけだ。
それにで脱出の範疇がどこまでなのかは知る由もないが、小島でも見つけることが出来ればしめたもの、
そこを根拠地にすることも可能だ。
「いずれにせよ、我々は移動手段という部分ではアドバンテージを得ているわけだ、ならばこれを有効に使わない手はない」
とか話している間に潮風の香りが漂いだす、そしてまもなくコンプレッサーの軽快な音が海岸に響き出したのだった。
「さてと」
充分に膨らんだボートを波打ち際まで押していく2人、あいにく岩場が多くかなりの距離を押していかなければ、
水辺までたどり着けない。
「でもいいな鐘ちゃんの支給品、あたしのなんか」
まぁ、ハズレじゃないんだけど、と心の中で付け加えるまりや、彼女に支給されたのはレオタード調の燕尾服だった、
そのきわどいデザインには流石のまりやも赤面したが、こういう状況じゃなければ、いやこういう状況でもチャンスがあれば、
瑞穂ちゃんに着せてやるのにと、密かに思っていたりもするのだ。
波打ち際まではあと少し、ボートの先端が波にかかって少し濡れた時だった。
「動くなっ!」
妙に可愛い声に思わず振り向き、そして絶句する2人。
声の主がクラシックなメイド服をまとった金髪の少女だからではない、問題はその少女が担いでいる物だ。
「ちょ…ちょ…ちょっと待ってよ」
まりやが上ずった声を出す、鐘は何も言えない。
「えへへ、驚いたでしょ…ととととっ」
ふらつく金髪メイド、その肩には4連装ロケットランチャーが担がれていた。
「さ、さぁ大人しくそのボートをよこしなさい!ってととととと」
さらにふらつくメイド、見てる側は気が気でない、
「こんなものこの至近距離で放ったら全員黒こげだぞ」
無駄だと思いつつも冷静な突っ込みを入れる鐘、
「そんなこといってボート渡さないつもりなんでしょう、あんたたちだけ逃げようだなんてそうは」
「あんた正気!逃げたら爆死するってあの神父も言ってたでしょう!」
敵前逃亡の汚名を着せられてはたまらないとばかりにまりあが反論する。
逃げた後のことは考えてなかったのか、少し涙目になるメイド、それを見て動こうとしたまりやに鐘が耳打ちした。
「金髪の背後にもう1人いるが…変だと思わないか?」
その言葉を聴いてまりやも頷く、金髪のメイドの背後には褐色の肌のメイドが控えていたのだが
迂闊さを全面に出した金髪メイドとはまるで正反対でまったくスキがないのだ、
あれはメイドというよりもまるで゙…。
その時だった。
「死にたくない死にたくない死にたくない…」
風に乗ってそんな呟きが聞こえてきた…ような気がした瞬間。
軽快な音が弾丸と同時に周囲に響き渡った。
とっさに岩場に隠れる鐘とまりや、2人の目に映ったのは軽機関銃を構え狂気の表情で弾丸をバラまく少女の姿。
「誰っ!だれなのっ!」
岩場から身を乗り出そうとして鐘に押さえつけられるまりや。
さらに悪いことは重なる、2人が隠れた隙にまんまとメイドたちがボートを奪い取り、海へと走りだしていたのだ。
追いかけて取り戻したいが…鐘は歯噛みして見送りるしかなかった。
そして銃声が止んでしばらく経って、恐る恐る岩場から顔を出すと、そこにはもう誰もいなかったのだった。
一方、ボートの上では、
「上手く…いったね、巽ちゃん」
巴雪乃が痛みに耐えながらも笑顔を作っていた、あの襲撃で流れ弾を受けたのだ。
満足な医療など望むべくもないこの島ではそれは死を約束されたも同然だった。
一方の神代巽はまるで表情を変えない、まるでそれが見慣れた光景のように、
そんな巽の表情を見て、何かを感じたような雪乃だったが、静かに首を振った。
「いいや、巽ちゃんは巽ちゃんだもん」
「わた…」
感極まって真実を告げようとした巽だが、雪乃の手がそれを遮る。
「聞かないことにしとく…だから約束して…うーんと」
少しだけ考える雪乃、頼むべきことはある、が、
目の前の神代巽にそれを託すのは場違いな気がした…だから。
「生き残るって…」
少し戸惑った巽が頷くのを見て、笑顔で応じる雪乃…
そしてそれからゆっくりと目を閉じ、息を引き取ったのだった。
「生き残る…か、酷なことを」
巽は自嘲気味に呟く、不本意ながらも自分を殺して以来、正直捨て鉢になっていた感は否めない。
だから雪乃がすがり付いてきた時に振り解くことが出来なかった。
「私や雪乃がいたということは美凪や冥夜様も当然いるんだろうな」
雪乃が死を目前にして本当は自分に何を託したかったのかはよく理解できた、巽は支給品のワイヤーを指先で弄ぶ。
「ならば私は私に出来ることをするだけだ」
巽にはある考えがあった、この方法なら雪乃の願いもある程度叶えることも出来るし、約束も守れる。
「冥夜様以外全てを殺す…これならば」
ただ誰もそんなことは望まないだろうなと思ってもいたが。
【時間:1日目・午後5時00分】
神代巽
【場所:海岸】
【装備:エンジン付きゴムボート、絞殺用ワイヤー】
【所持品:支給品一式】
【状態:健康】
【思考】
1冥夜以外は皆殺し
2自分と同じ世界から来た者を探す
氷室鐘
【場所:海岸】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式】
【状態:健康】
【思考】
1知り合いを探す
御堂まりや
【場所:海岸】
【装備:カレンのレオタード】
【所持品:支給品一式】
【状態:健康】
【思考】
1知り合いを探す
【巴雪乃 死亡 残り54人】
(ロケットランチャーは海底に沈んでいます、無茶をすれば引き上げ可能)
4人に攻撃を仕掛けたのは由香里です、以上参考までに
すまない。予約してたまりもちゃん、ネタが全く出ないんで予約撤回したい……orz
>>471
御堂まりや? 御門まりやじゃないのか?
>>474
重ね重ね申し訳ない…
「ふむ…」
時計を一瞥する言峰、17時50分、そろそろ放送の時間だ。
現在の死者数を確認する、当初の目算では最初の6時間でおよそ4分の1は淘汰されると踏んでいたのだが。
「なかなか健闘しているではないか、さて」
執務室を出、司令室へと向かう言峰、その背後を伺うように進む影、
「驚いたな、未だに潜んでいたとは」
振り返りもせずに背後へと声をかける言峰、と同時に踊りかかる影、無造作な手刀は衣を一枚剥いだだけだ。
「織倉楓だったか?」
特に感情を込めることなく呟く言峰だが、楓の姿を見て唇が僅かに歪む。
楓の身体には無数のコードとそして粘土状の爆薬がくくりつけられていた。
時限爆弾、これが彼女の支給品…爆薬の量が心もとないがそれでも至近距離なら1人は吹き飛ばせる。
カチコチとタイマーの音が無人の廊下に響く。
「ほう、考えたではないか」
「これしかなかった、貴方さえ殺せば終わるはず…なんです」
血走った瞳を向ける楓、しかし言峰はあくまでも余裕だ。
「油断しましたね…護衛をつけないなんて」
最侵入は思ったよりも上手くいった、鏑木邸のセキュリティと比較すると、
この教会の防備はお粗末に過ぎる。
ゆっくりと構えを取る楓、接近さえ出来れば…相手は時限式だと思っているが、
ポケットの中には起爆装置がある、これで…ドカンだ。
「いきます!」
滑るように言峰へと接近する楓、だが楓の突進はいとも簡単に言峰にあしらわれる。
が、それでも楓の左手が言峰の腕を掴む、この距離ならば…、
「これでおしまいです、私と共に滅びなさい!」
高らかに宣言すると同時に右腕に意識を向ける楓、だが…。
(この男、まるで動じていないわ…どうして)
片腕を背中に隠した奇妙な構えもそうだったが、このままだと残り数秒で死ぬというのに、
言峰はまるで動じていなかった。
次の瞬間、するりと掴んでいたはずの言峰の腕が楓の手から抜ける…奇妙な音を残して、
(自分で関節を外した!?)
驚く間もなく即頭部に衝撃、さらに遠心力をつけた肘が楓のわき腹にめり込んだ。
しかしそれでも全身を使い覆いかぶさるように言峰に迫る楓、彼女にとってみれば接近さえ出来れば、
そして瞬き2つほどの時間があればいいのだ。
その様を何の感情も篭らない目で眺める言峰、ようやく背中に隠されていた右腕が動く…奇妙な詠唱と共に。
「この魂に」
現れた右腕には何かが握られていた。
「安らぎを」
詠唱が終わると同時に言峰の手から放たれた黒鍵が容赦なく楓の身体を貫き、彼女の身体を無残にも壁に縫い付ける、
(迂闊だった…護衛はいなかったのではなく…)
そして楓は自分の賭けが敗れたことをついに悟った。
(そもそも護衛など必要なかったから…だったのですね)
そして言峰綺礼は何一つ表情を変えることなく司令室へと向かう、まるで標本のように変わり果てた楓を残して。
カチコチカチコチ…そして楓の胸にぶらさがった時計が無情に時を刻む。
「申し訳…ありません、瑞穂さん…どうか…どうか…」
カチコチカチコチカチコチカチコチカチコチカチコチカチコチカチコチカチコチ、
「いやああああああ死にたくないっ!たすけっ!」
【織倉楓:死亡 残り53人】
か、楓さん・・・貴女って人は何つー無茶を・・・つДT)
えっと、この場合は自爆(?)でいいんだよね?
士郎、伸哉、ランサーで予約
ところでこれで予約分の来美と一成以外、全員が出揃ったわけだし
放送のタイミングも考えないといけないような
一回放送後からジョーカー化するつもりの小雪と、茜&奏ペアはもう一つぐらい放送前の描写が必要な希ガス
>>474
全く関係ないが御堂と聞いて、誰彼思い出した。
2時〜4時くらいの時間帯のキャラももう1つくらい話が欲しい気がする
そうなると後発組と一部マーダーを除く大半が該当するな…
まあ確かに2〜4時間あれば他キャラとの遭遇や共同戦線や戦闘も起こりえるし、
出会った状態でフェードアウトしてるのも多い(誠&君枝、伊吹&紫苑ほか)
動きの分かってないマーダーも数多く…放送はまだ気が早いかんじかな
で、ついでだからwikiの方、時系列順にするか、目次欄に時刻を入れるかしたほうがよくないか?
Wikiに本編時系列順目次の項を作りました
時系列は以下の通りです
【午前】(9:01~11:00)
【昼】(11:01~14:30)
【午後】(14:31~16:00)
【夕方】(16:01~18:00)
【夜】(18:01~22:00)
【深夜】(22:01~02:30)
【黎明】(02:31~04:00)
【早朝】(04:01~06:00)
【朝】(06:00~09:00)
それと支給品リストの項も作りましたのでご自由に編集なさってください
>>484
素早い仕事乙です
Wikiの人乙です
そういえば、このスレに書き手は今何人いるんだろう?
点呼してみようか?
ノシ
一応。しかし殆ど様子見。解らん作品も多いし。 ノ
おとボクとはぴねす!しかプレイしてないが、一応…ノシ
書いた作品もろバレだな
ノシ
プレイしたのはFateとスクールデイズ、
おとボクとはぴねす!はアニメでチェックしてる。
マブラヴは…ゴメン
最近パソの調子がおかしい……
予約した一成、来実もう数日まってくだされorz
士郎たちを予約した者です
こちらも週末に何とか仕上げたいところ
思ったんだが、武と冥夜以外は所持品の欄に『携帯電話』を明記する必要はないんじゃないか?
「おい、火ィちゃんと起こしたか?焼き上がりを逃すなよ、といってもボウズに任せときゃ大丈夫か」
パチパチと薪が爆ぜる音と、香ばしい匂いが周囲に漂う。
即席で作った竈の前にはいそいそと魚を串に刺す士郎と、それを複雑な気分で眺める伸哉の姿。
伸哉にしてみれば一刻も早く妹を探し出したい心境なのだが…。
「あせるんじゃねぇよ、狭い島とはいえそうそう人探しがはかどるとも思えねぇ…それにそんな精神状態のマスターを
抱えるサーヴァントの身にもなってくれ」
確かに英霊の強さは召喚したマスターに依存する部分が多いと聞く、
「確かに一理ある、まずはこういうときこそ落ち着けというわけか、で具体的には?」
「そうさな、まずは腹ごしらえといこうじゃねぇか」
と、いまひとつ余裕の無いマスターをやんわりと嗜めた槍兵だったが、当の本人はといえば、
どこからともなく取り出したアロハシャツを纏い、さらには暢気に釣竿を川面に垂らしていたりした。
(しかし…この英霊だが)
伸哉の見たところ、この男は飄々とした態度を崩さないが、その実かなり上位に位置する英霊だ。
そしてそのシンボルは槍…剣とは違い槍を得意とする伝承上の英雄はそれほど多くはない。
(あの槍、ゲイボルグかブリューナク…あるいはグングニールか?)
そしてもう1つの疑問、本人は黙して語らずだが、
(もしや士郎殿と面識があるのか?)
先ほどからのランサーの士郎への態度は、まるで手のかかる弟分に対する兄貴のような、そんな感さえある。
もっと当の士郎にはまるで覚えがないことと即答され、ランサーはそれを聞いて苦笑いを浮かべただけだ、
だから伸哉もこの件について、それ以上考えようとは思わなかった。
「ところで士郎殿も魔法を使えると聞いたが」
「ああ、といっても物を強化するくらいしか出来ないけど」
「少し見せてくれないか、これから行動を共にするにあたって、仲間の実力は知っておきたい」
伸哉の求めに応じて頷く士郎、薪を手に取るとゆっくりと体内に回路を精製していく。
いつものように自分の身体に一本の剣をまずは思い浮かべて…だが、
「待った」
そこで伸哉の止めが入る。
「いや…驚いた、おぬしたちの世界での魔法は皆そうやって使うのか」
「知らない、俺は親父に教わったやり方しか知らないし、他の魔術師も知らないから」
「なるほど」
頭を抱える伸哉、まさかこんな回りくどく、危険な方法で魔術を行使していたとは、
よく今まで暴発せずに居られたものだ、いずれにせよ…この方法を続ければ遠からず自滅するだろう。
「士郎殿、今から少々乱暴なことをするが、俺を信じて欲しい」
伸哉の手が白く輝き始める、それにはむしろ士郎よりもランサーが険しい目で伸哉を見咎めようとする。
「安心しろ、魔術を行使する際の呼吸法を叩き込むだけだ、とはいえ荒療治にはなるがな」
伸哉はゆっくりと魔力を帯びた手を士郎の身体にかざす、と、音も無くその手が士郎の身体へと潜り込んでいく、
本来ならば順を追って教えるのが当たり前だが、時間がない。
だから伸哉は己の魔力をもって、士郎の魔術回路を刺激するという方法に出た、これで魔術回路が活性化すれば、
自然、効率的な魔術行使が出来るようになるはずだ。
士郎の中で伸哉の手が魔術回路を探そうと動く…不意にその手に何かが触れた刹那。
「うっ…」
伸哉の表情が固まる、そしてその数秒後…。
「うわあああああああっ!」
慌てて手を引き抜き飛び退る伸哉、その顔には冷や汗が浮かんでいた。
「おい伸哉…大丈夫か」
「いや、俺は大丈夫だ、それよりお前こそ…」
それ以上は言葉にならない、伸哉は士郎の身体をじっと見つめる。
「大丈夫…なのか」
「?」
何が何だか、そんな顔で伸哉を見る士郎、伸哉は作り笑いで取り繕うのがやっとだ。
(いや…まさか、だがあの感触、間違いない…)
あの時触れた物、つまりこの衛宮士郎の身体に眠っているものは…思い浮かべるだけでも震えが止まらない。
あれは人の手による物ではない、神々が造り上げたとてつもなき聖遺物だ、人が宿していいものではない…それを何故?
この槍兵との関係といい、いったい…。
伸哉から見て士郎は決して悪い人間ではない、それどころか正義の味方になりたいという、
彼の理想を手助けしたいとさえ思っている、だが、それでも…。
(君は何者なんだ)
伸哉の心に僅かながら疑問が生まれていた。
【時間:1日目・午後17時00分】
衛宮士郎
【場所:川原】
【装備:遠坂十年分の魔力入り宝石】
【所持品:支給品一式】
【状態:健康】
【思考】
1友人らを探す
2正義の味方として行動したい
上条伸哉
【場所:川原】
【装備:なし(ランサー)】
【所持品:支給品一式】
【状態:健康】
【思考】
1沙耶を探す
(士郎の体内のアヴァロンの存在に気が付いています)
ランサー
【場所:川原】
【所持品:アロハシャツと釣竿】
【状態:健康】
【思考】
1不明、士郎のことを知っている?
と、いうわけで小品ながら、時間を進めてみました
乙
ランサーはホロウ世界から参戦か
>>490
大丈夫でしょうか?
折角だから何か雑談でもしないか?
暇なのも何だし。
と、言うわけで俺から。
今回のバトロワでは、是非アンロク谷の戦い的狙撃が見てみたい。