エロゲー全般のSS投稿スレです。あなたの作品をお待ちしています。
エロエロ、ギャグ、シリアス、マターリ萌え話から鬼畜陵辱まで、ジャンルは問いません。
そこの「SS書いたけど内容がエロエロだからなぁ」とお悩みのSS書きの人!
名無しさんなら安心して発表できますよ!!
【投稿ガイドライン】
1.テキストエディタ等でSSを書く。
2.書いたSSを30行程度で何分割かしてひとつずつsageで書き込む。
名前の欄にタイトルを入れておくとスマート。
なお、一回の投稿の最大行数は32行、最大バイト数2048バイトです
3.SSの書き込みが終わったら、名前の欄に作者名を書きタイトルを記入して、
自分がアップしたところをリダイレクトする。>>1-3みたいな感じ。
4.基本的にsage進行でお願いします。また、長文uzeeeeeeと言われる
恐れがあるため、ageる場合はなるべく長文を回した後お願いします。
5.スレッド容量が470KBを超えた時点で、
ただちに書き込みを中止し、次スレに移行して下さい。
保管サイトはこちら
http://yellow.ribbon.to/~savess/
過去スレ >>2-4辺り
リーダさん支援……かな?かな?メイドさんズSSです。やや黒め。
エピ後ですが某先生はやっぱりタイーホされたことになってます。
「工藤さんの憂鬱」
風祭メイド部隊の朝は早い。
まだ学生たちが夢の彼方にいる時間から彼女らは活発に動き出しているが
さりとて彼女らも人間。朝からすっきりしゃっきりというわけにもいかない。
未明に電話を受けたとあるメイドさんもそんな一人であったわけだが。
内容を聞き終わって受話器を置いたあと、大きく溜息をついて一度だけ伸びをする。
「……困ったものですね」
その声は、もういつもの明晰さを取り戻していた。
授業開始の鐘が響く頃。
無事理事長たちを送り出した後、一息ついたリーダは窓から学園を見る。
少しずつだけど、変わりつつある光景。
良いほうに変わっていると日々思えるのは幸せなこと、とリーダは思う。
ノックの音。この几帳面な響きは聞きなれたものだ。
「メイド長。工藤ですが」
「あいております。どうぞ」
工藤係長。実務としてはほぼ理事長専属のリーダに代わって、
メイド部隊の指揮を執る中間管理職。
とはいえまだ二十代半ば。
見た目こそ地味だがかなりの美人であることをリーダは知っている。
普段あまり感情を見せることのない彼女だが、ここしばらくはやや憂鬱そうに見えた。
それが今日はいつにも増して微妙な表情をしている。
「……お耳に入れるべきか迷ったのですが」
「何か、ありましたか?」
「警察から連絡がありまして……坂水が逃亡したとのことです」
「……そうですか。懲りない方ですね」
「まったくです」
「……校内のことだけ考えましょう。警戒態勢をイエローに上げて下さい」
「抵抗した場合はいかが致しましょう」
「……現場にお任せ致します。但し、学生にだけはけして目撃されぬように」
教師や用務員はともかく、学生に無用のショックを与えたくはない。
「承知しております」
見えないところであれば相応の対処でも認めます、という意味でもある。
「海……」
ぼそりとリーダが言う。
どことなく、うっとりしているようにも見える。
……えーと。
「……ドラム缶を用意したほうがよろしいでしょうか?」
「え?あら?わたし、何か口に出ました?」
真っ赤になってうろたえるリーダ。
「……いえ、私の空耳でしょう」
「はあ、良かった……ではお願い致しますね、工藤さん」
「……ふう」
工藤係長はリーダをとても尊敬しているが。
「正直、たまに怖くなるときもあります」
と独り言をつぶやく。
「しかし……困りましたね」
ナイフや縄ごときならともかく、もし武装して乗り込んできたら一般メイドでは不安がある。
「荒事は――あの二人にお願いしますか。
暁が学園に残っていれば、もう少し安心できるのですが……」
とある二人を探しに向かう。この時間は温室か寮にいるはずだ。
ひとりの学生の卒業とともに、暁光一郎は学園を去った。
昔一緒に仕事したことがある身としては少々寂しくもあるが、
時とともに、人も変わる。それは受け入れなければならない。
だけど、この憂鬱は――そう簡単には消えてくれないのだろう。
何処から来る憂鬱なのかは、あまり考えたくなかったけれど。
そんなことを漠然と思いつつ歩いていると、分校寮から出てきた二人に出くわした。
「東さん、別所さん。少々よろしいですか?」
「「係長?」」
分校生にメイドA、Bと呼ばれている二人。
ゲストの世話と監視役も兼ねる彼女等は今回の対処に相応しい人材である。
東さんはフェンシングの、
別所さんは柔道のそれぞれ達人であった。
付け加えると東さんは陶芸などものづくりや裁縫が得意で
別所さんは掃除洗濯や料理が得意分野である。
「坂水氏が脱走したようです。学院に舞い戻ってくる可能性があります」
へえ、と二人。あまり驚いてはいない。
「石もて追われなお未練があるってか」
「あの方はSとMどちらでもいけるようですね」
ちなみに二人ともプライベートではけっこうきつい性格である。
学生相手の時とは口調からして違う。
「狙っていた生徒にまだ執着している可能性もありますが、彼女等はすでに学外。
保護者に警戒を促すのは警察の役目でしょう」
いかに坂水でも、八乙女エンタープライズの私設警備隊(軍隊並の練度と聞く)
相手に仕掛けるほど馬鹿ではあるまい。
土地勘もあり、隠れる場所も多い学園周辺に戻ってくることは充分考えられた。
「そういうことですので、もし校内で発見したら速やかに再拘束するように」
「しっかしわざわざ戻ってくるかねえ。それとも再犯や復讐が目的とか?」
「復讐なら我々に、でしょうか?最終的に拘束したのは私たちですし」
「あくまで最悪を想定しての対策です。メイド部隊全員に警戒の徹底を周知しますが、
いずれにせよ見つけ次第、貴方たちには現場に急行してもらいます。
必要な得物は常に携行しておくようになさい」
「了解でっす」
「殺っちゃってもいいんですね?」
「駄目です。別所さんそのキラキラした目はおやめなさい。東さんも、刺すのは手足にとどめておくように」
「へいへい」
「残念です。石畳に頭から落せると思ったのに……」
二人と別れた後、工藤さんは一人ごちる。
「さて。私も得物を手入れしておきましょうか。暴発は洒落になりませんしね」
SIG SG552を磨く空き時間も、憂鬱をまぎらすには悪くない。
「プラスチック弾かゴム弾か……念のため、エクスプローダーとダムダム弾も用意しておきましょうか」
捨て場所に困るような事態は避けたいが、まあ、狙いが狂うのも無いことではないし。
念のため、ドラム缶とセメントも用意しておこう、と彼女は思った。
>>24-27
なむなむ。
by紅茶奴隷でしたっ。